ホームページ制作で必要なページ構成とは?基本の8ページと決め方を制作会社が解説

「ホームページを作りたいけれど、どんなページを用意すればいいのかわからない」——制作のご相談で最も多くいただく質問のひとつです。
ページ構成はホームページの設計図にあたる部分で、ここが曖昧なまま制作を進めると、デザインがどれだけ良くても「問い合わせが来ない」「情報が探しにくい」サイトになってしまいます。逆に、構成さえしっかり固まっていれば、制作もスムーズに進み、公開後の集客にもつながります。
この記事では、福岡でホームページ制作を手がけるSeekNextが、コーポレートサイトに必要な基本の8ページ、目的別の構成の考え方、そして失敗しないページ構成の決め方を、実務の視点から解説します。
ホームページの「ページ構成」とは
ページ構成とは、ホームページにどんなページを、どんな階層で配置するかを決めた設計図のことです。「サイトマップ」や「サイト構成図」と呼ばれることもあります。
例えば一般的な会社のホームページであれば、次のようなツリー構造になります。カッコ内は、制作会社としての弊社の実務判断です。すべてのページが必須なわけではなく、予算・業種・更新体制に合わせて取捨選択します。
トップページ(必須)
├── 会社概要(必須)
├── サービス紹介(必須/1ページにまとめることもある)
│ ├── サービスA
│ └── サービスB
├── 制作実績・事例(CMSを導入するならあり)
├── 料金(載せない業種もある)
├── 採用情報(採用を重視するなら採用サイトも)
├── よくある質問(最小構成なら省略可)
├── お知らせ(予算次第/付けるお客様が多数)
└── お問い合わせ(必須)
ここで大切な考え方が、ページ構成は「このサイトで最終的に何を達成したいか」というゴールから逆算して決めるということです。デザインやページを思いつきで足していくのではなく、達成したい目標を先に置き、そこへ向かうために必要なページを組み立てる——この順番を守るだけで、サイトの成果は大きく変わります。
その前提のうえで、ページ構成を最初に固めるべき理由は3つあります。
- 見積もりと制作期間が決まる — ホームページ制作の費用はページ数と機能でほぼ決まります。構成が曖昧だと見積もりもブレます。
- ユーザーの導線が決まる — 訪問者が「知りたい情報にたどり着けるか」「問い合わせまで迷わず進めるか」は構成段階でほぼ決まります。
- SEOの土台になる — 検索エンジンはサイトの階層構造からページ同士の関係を理解します。構成の良し悪しは検索順位にも影響します。
コーポレートサイトに必要な基本の8ページ
まずは業種を問わず、会社のホームページでよく使われる基本のページ構成です。迷ったらこの8ページをベースに考えれば大きく外しません。
ただし、8ページすべてが必須というわけではありません。実際の制作現場では、予算・業種・更新体制によって「削るページ」「まとめるページ」を判断します。各ページに、制作会社としての実務的な判断基準も添えて解説します。

1. トップページ必須
サイトの顔であり、最も多くの訪問者が最初に見るページです。役割は「この会社が何をしている会社か」を数秒で伝え、各ページへ振り分けることです。
- 何をしている会社かが一目でわかるキャッチコピー
- 主要サービスへの導線
- 実績・お知らせなどの更新情報
- 問い合わせへのボタン(ファーストビューと末尾の両方に)
また、トップページのデザインは、そのままサイト全体のトーンや方向性を決める基準になります。だからこそ、ここでゴールや目的をブラさないことが何より大切です。
2. 会社概要(会社案内)必須
社名・所在地・代表者・アクセスなどの基本情報を載せるページです。地味に見えますが、発注前に必ず見られるページであり、信頼性の担保として欠かせません。
そして弊社がこのページで最も伝えたいのが、会社概要は「その会社が何を大切にしているか」を表現できる場所だということです。基本情報だけで終わらせず、企業が強みとしているものに合わせてページを足していくと、他社との差がはっきり出ます。実務でよく提案するのは次のような形です。
- 歴史・実績をアピールしたい企業 → 会社概要の下層に「沿革」ページを追加し、創業からの歩みを時系列で見せる。老舗であることや継続力が信頼につながる業種で効果的です
- 経営者や会社の想いを大切にしている企業 → 「代表メッセージ」や「企業理念」を独立したページとして深掘りし、なぜこの事業をやっているのかを言葉で伝える。共感で選ばれたい会社ほど効いてきます
- 人柄やチームで選ばれたい企業 → 「スタッフ紹介」「働く環境」などを加える
つまり、会社概要は「テンプレートどおりに埋める箱」ではなく、自社の魅力の見せ方を設計するページです。ここをどう膨らませるかは、後述の「企業ごとに足すべきページ」の考え方にもつながります。
3. サービス紹介(事業内容)必須
「何を」「誰に」「いくらで」提供しているかを伝える、集客の中核ページです。検索からの集客を狙うなら、サービスごとに1ページずつ分けるのがセオリーです。1ページに全サービスを詰め込むと、それぞれの説明が薄くなり、検索エンジンからも「何のページか」が伝わりにくくなります。
4. 制作実績・導入事例任意
「この会社に頼むと何が得られるのか」を具体的に示すページです。BtoBでは特に重要で、事例の有無が問い合わせ率を大きく左右します。可能であれば「課題 → 提案 → 結果」の流れで書くと説得力が増します。
5. 料金・プラン任意
料金を載せるかどうかは迷いどころですが、載せられる業種であれば目安だけでも掲載するのがおすすめです。料金が全くわからないサイトは問い合わせのハードルが上がり、価格帯の合わない問い合わせ対応に時間を取られる原因にもなります。
6. よくある質問(FAQ)任意
問い合わせ前の不安や疑問を先回りして解消するページです。「納期は?」「対応エリアは?」「支払い方法は?」など、実際に聞かれた質問を貯めていくと、営業対応の工数削減にもつながります。
ただし優先度としては後ろのほうで、最小限の構成でスタートするならFAQはなくても構いません。開業したばかりで「よくある質問」自体がまだ溜まっていない段階で無理にひねり出すより、運用しながら実際の質問を貯めて、後からページ化するほうが中身のあるFAQになります。
7. お知らせ・新着情報任意おすすめ
更新が止まっているサイトは「この会社、活動しているのかな?」という不安を与えます。月1回でも更新できる運用体制とセットで用意しましょう。ブログやコラムとして専門情報を発信すれば、検索からの集客窓口にもなります。
8. お問い合わせ必須
ホームページのゴールとなるページです。入力項目は必要最小限に絞る(多くても5〜6項目)、送信後のサンクスページを用意する、電話番号も併記する——といった細部が問い合わせ率を左右します。
このほか、プライバシーポリシーと(ECや予約決済がある場合は)特定商取引法に基づく表記も忘れずに用意しましょう。
基本の8ページに、自社の強みを表現するページを足していく
ここまでの8ページは、業種を問わずどの会社にも当てはまる「土台」です。ですが、実際に成果の出るサイトにするには、この土台に「その会社ならではのページ」を足していく発想が欠かせません。ここが、テンプレートで作ったサイトと、きちんと設計されたサイトの分かれ目になります。
たとえば同じ会社概要ひとつをとっても、大切にしているものによって足すべきページは変わります。
- 歴史や継続力で信頼を得たい企業なら、「沿革」ページで創業からの歩みを見せる
- 経営者の想いや理念で共感を得たい企業なら、「代表メッセージ」「企業理念」を独立ページとして深掘りする
- 技術力や品質で選ばれたい企業なら、「制作(製造)へのこだわり」「品質管理」などの専門ページを設ける
大切なのは、「他社が持っているから」ではなく、自社が一番見てほしいもの・強みは何かを起点にページを足すことです。この視点は、次に説明する「目的別のページ構成」とセットで考えると、より自社に合った構成に近づきます。
目的別・ページ構成の考え方
基本の8ページはあくまで土台です。ホームページの目的によって、追加すべきページや力を入れるべきページが変わります。

集客・問い合わせ獲得が目的の場合
サービスページを充実させ、1サービス1ページで深く作り込みます。加えて「お客様の声」「選ばれる理由」「導入までの流れ」といった、不安を解消して背中を押すページが効果的です。
なお、1サービス1ページで深く作り込む構成は、SEOの面でも有効です。サービスごとにページを分けて内容を充実させると、それぞれのサービス名や関連キーワードで検索にヒットしやすくなり、検索からの新規の問い合わせにもつながります。集客を狙うなら、サービスページはとくに力を入れて作り込む価値があります。
採用が目的の場合
求職者は仕事内容だけでなく「どんな人と働くのか」「どんな環境なのか」を知りたがっています。社員インタビュー、1日の仕事の流れ、福利厚生・制度紹介、募集要項などのページを追加し、コーポレートサイト内に採用情報のコーナーを設けるのが基本の形です。
判断が分かれるのは、採用にどこまで力を入れるかです。というのも、コーポレートサイトと採用サイトは、同じ会社のサイトでも目的も見るユーザーもまったく異なるからです。
- コーポレートサイト:取引先・見込み客・株主などに向けて、会社の信頼性や事業内容を伝えるのが目的
- 採用サイト:求職者に向けて、「ここで働く姿がイメージできるか」「自分に合う会社か」を伝えて応募につなげるのが目的
採用サイトに必要なページ構成は、採用サイトで必要なページとは?基本の構成と作り方で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
商品販売(EC)が目的の場合
商品一覧・商品詳細・カート・特定商取引法に基づく表記・配送/返品ポリシーが必須になります。商品数や決済方法によって構成が大きく変わるため、通常のコーポレートサイトとは別の設計が必要です。
ECサイトに必要なページ構成は、ECサイトで必要なページとは?基本の構成と作り方で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
名刺代わり・信頼性の担保が目的の場合
まずはトップ・会社概要・サービス・お問い合わせの4〜5ページの小規模構成でスタートし、事業の成長に合わせてページを追加していく方法が現実的です。最初から大きく作るより、更新し続けられる規模で始めるほうが結果的にうまくいきます。
「まずは小さく、費用を抑えて始めたい」という場合は、弊社のAIを活用した格安ホームページ制作もご検討ください。必要なページに絞り、コストを抑えながら公開まで進められます。AIをホームページ制作や日々の業務にどう活かせるかは、中小企業のAI活用ガイドでも詳しく解説しています。
失敗しないページ構成の決め方【5ステップ】
実際に構成を決めるときの手順です。制作会社に依頼する場合も、この流れを一度自分でなぞっておくと、打ち合わせの質が大きく変わります。

ステップ1:ホームページの目的とゴールを決める
「問い合わせを月5件獲得する」「採用応募を増やす」「名刺代わりに信頼感を出す」——目的によって必要なページは変わります。目的は1つに絞るのがコツです。あれもこれもと欲張ると、誰にも刺さらないサイトになります。
ステップ2:ターゲットを具体化する
誰に見てほしいのかを具体的にします。「福岡市内の30〜50代の経営者」「転職を考えている20代のエンジニア」など、ターゲットが具体的になるほど、必要なページと載せるべき情報がはっきりします。
ステップ3:必要なページを洗い出す
目的とターゲットが決まったら、訪問者が知りたい情報を書き出し、ページに落とし込みます。このとき競合他社のサイトを3〜5社見て、「どんなページがあるか」を一覧にすると抜け漏れを防げます。
ステップ4:階層構造を整理する
洗い出したページをグループ化し、ツリー構造に整理します。目安はトップページから3クリック以内ですべてのページに到達できること。階層が深すぎると、ユーザーも検索エンジンもページにたどり着けなくなります。
ステップ5:導線を設計する
最後に「訪問者がどのページから入って、どう回遊して、どこでゴール(問い合わせ)するか」の流れを設計します。すべてのページから問い合わせページへ1クリックで移動できるように、ヘッダーやページ末尾にボタンを配置するのが基本です。
SEOに強いページ構成にする4つのポイント
せっかく作るなら、検索から人が集まる構成にしておきたいところです。構成段階で押さえるべきSEOのポイントは4つあります。

- 1ページ1テーマを守る — 1つのページには1つのテーマ(狙うキーワード)だけを持たせます。「サービス紹介と料金と事例を全部1ページに」といった詰め込みは、どのキーワードでも上がらない原因になります。
- 階層はシンプルに保つ — 重要なページほどトップページから近い位置に置きます。URLも
/service/websiteのように、階層構造がそのまま伝わる形が理想です。 - 内部リンクでページ同士をつなぐ — 関連するページ同士をリンクでつなぐと、ユーザーの回遊が増え、検索エンジンもサイト全体を評価しやすくなります。ブログ記事からサービスページへのリンクは特に重要です。
- 後から増やせる構成にしておく — ブログやコラム、事例ページは公開後に増えていきます。最初から「増える前提」でカテゴリやURLのルールを決めておくと、後々の運用が楽になります。
ページ構成でよくある失敗
最後に、実際の制作現場でよく見かける失敗パターンです。
- ページ数を増やしすぎる — 「あったほうがいい」でページを足すと、制作費が膨らむうえに、中身の薄いページが量産されます。迷ったら削り、必要になってから足すのが正解です。
- 問い合わせへの導線がない — サービスページを読み終えたのに問い合わせボタンが見当たらない、というサイトは意外と多いです。各ページの末尾に必ず次のアクションを置きましょう。
- 更新できない構成にしてしまう — お知らせやブログを作ったのに更新が年1回、では逆効果です。自社で更新できる仕組み(CMS)と、続けられる運用計画をセットで考えましょう。
- スマホでの見え方を考えていない — 業種にもよりますが、アクセスの6〜8割はスマートフォンです。構成の段階から「スマホで見たときに迷わないか」を基準にしましょう。
よくある質問
Q. ホームページは何ページくらい必要ですか?
A. 一般的なコーポレートサイトなら、基本の8ページ前後(5〜10ページ)が目安です。ただし8ページすべてが必須ではなく、FAQや料金のように業種や段階によっては省略してよいページもあります。「何ページ必要か」より先に「何のために作るか」を決めることをおすすめします。
Q. 最初は少ないページ数で始めても大丈夫ですか?
A. 問題ありません。トップ・会社概要・サービス・お問い合わせの4〜5ページから始めて、事業の成長に合わせて増やしていく方法は、費用面でも運用面でも現実的です。ただし、後から増やすことを想定した設計にしておくことが重要です。
Q. ページ構成は自分で考えるべきですか?制作会社に任せるべきですか?
A. 目的とターゲット(ステップ1〜2)は発注者にしか決められません。一方、階層設計や導線設計、SEOを踏まえた構成は制作会社の専門領域です。「目的は自分で固め、構成は一緒に作る」のが理想的な進め方です。もちろん、途中で困ったときは制作会社に気軽に相談してください。そこで親身になって一緒に考えてくれるかどうかは、良い制作会社を見極めるひとつの指標になります。
Q. 採用に力を入れたい場合、コーポレートサイトと採用サイトはどちらを作るべきですか?
A. まずは募集要項を掲載する程度であれば、コーポレートサイト内に採用ページを設ければ十分です。採用を経営の重点課題と位置づけるなら、コーポレートサイトとは別に採用サイトを立てるケースが多くなります。コーポレートサイトは取引先や見込み客向け、採用サイトは求職者向けと、目的も見るユーザーも異なり、刺さるデザインの方向性・コンテンツ・サイト構成も変わってくるためです。
まとめ:ページ構成はホームページの成果を決める設計図
ホームページ制作に必要なページ構成を、基本の8ページから目的別の考え方、決め方の5ステップ、SEOの土台まで解説しました。最後に、要点を振り返ります。
- 基本は8ページ、ただし全部が必須ではない — トップ・会社概要・サービス・お問い合わせは必須。実績・料金・FAQ・お知らせは、予算・業種・更新体制で判断する
- 目的(集客・採用・EC・名刺代わり)で、足すべきページと力の入れどころが変わる
- 決め方は「目的 → ターゲット → 洗い出し → 階層化 → 導線設計」の5ステップ。とくに最初の「目的を決める」が一番大切
- 1ページ1テーマ・シンプルな階層・内部リンク、そして更新の継続がSEOの土台になる
そして、この記事で一貫してお伝えしてきた一番大切なことは、ゴールから逆算してページ構成を決めるという考え方です。デザインやページ数から入るのではなく、「何を達成したいか」を先に置き、そこへ向かって必要なページを組み立てる。その目的は制作会社と一緒にすり合わせ、公開後も二人三脚で育てていく——そうやってつくったサイトが、時間をかけて着実に成果へつながっていきます。
ページ構成は、デザインよりも先に成果を左右する、いわばサイトの土台です。「自社の場合はどんな構成がいいのか」「今のサイトを見直したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。SeekNextは、福岡を拠点に、ページ構成の設計から制作、公開後のSEO・運用改善まで一気通貫で伴走します。
ホームページの規模ごとの予算や、見積もりの見方を知りたい方は、ホームページ制作の費用相場はいくら?料金の内訳と予算別の違いもあわせてご覧ください。
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